ラッシーとトムと海

本日も出張だった。待ち合わせ場所が駅前のマクドナルドだった。ところが工事中でテイクアウトのみ対応と張り紙している。困ったなと思いつつ駅前のカフェで時間を潰した。待ち合わせ時刻が近付いて一旦外で待つ。何やらおばちゃんが話し掛けてくるので何事かと視線を遣ると取引先の方だった。ついつい意味も無く謝る私。10分程経過し同僚と合流し、昼飯食おうという事で散策。が、どこも混んでいる。通り掛かった細い路地を覗くとインド人の経営していると思われるカレー屋が目に入った。人も居ないから丁度良いという事でそこに入る。

日替わりランチを皆で頼んだ。100円追加すると飲み物が付きますよ、と店員の女性が勧めてきた。少々沈黙していると言葉が通じなかったと解釈されたらしく奥から店主と思われる男性が非常に怪しい日本語で説明する。我々は急いでいるし、要らないよなというコミットの元、

「じゃあ、なしで。」

一人が発言する。だが2、3分後テーブルに飲み物が運ばれて来た。私含め全員が口を揃えて言った。

「そういう事ね…。」

なし=ラッシーと解釈したようだ。日本でそういう事に遭遇するとは思わなかったけれどラッシーは美味しかったので許そう。料理が運ばれて来た。ナンを千切ろうと思って手にしたらかなり熱い。

「アチチ、メッチャ熱いよね。」
「…うわっ本当だ。これは戦略的に食べないと間に合いませんよ。」

とりあえずサラダから攻める事で無事打ち合わせに間に合った。


打ち合わせ終了後トムの部屋という喫茶に立ち寄った。寂れた喫茶店だ。椅子がやけに低い。店員はやけにナヨナヨとした口調と仕草。三人でアイスコーヒー頼んだ。一人がレシートの裏を見ながら言う。

「うわっ、他にも店舗があるみたいです。」
「じゃあ、あのトム(店員)以外にもトムが居るんだね。」
「トムは名前じゃなくて苗字なのかも…。」
「ほほう。」

私は読んでいたが、やはり彼は言った。

「ブラザートムですね。」 ←それでも苗字ではないけれど
「やはりそうきたか。」

と下らない会話と少々の真面目な打ち合わせを一頻りした後、店を出た。駅のホームでのアナウンスが聞こえる。アナウンスが先ほどのトム口調。我々は顔を見合わせて笑った。


新幹線で帰る途中、海が見えた。なぜか潮の香りを嗅ぎたくなった。
港に人を集めて太鼓叩いても面白いかも知れない。

…正直に言うと、海を見たらあの娘に会いたいと思った。

テーマ : 今日のつぶやき。 - ジャンル : 日記

TAG : カレー ナン ラッシー トム

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